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    管理薬剤師・薬局長をやりたくないのに断れない…3つの選択肢と伝え方

    管理薬剤師をやってほしいって言われたけど、正直やりたくない…。
    でも自分しかいないし、断ったらどう思われるか怖くて断れない…

    管理薬剤師の打診されたとき、やりたくないのに断れない空気ってありますよね。

    そんな状態で、返事を先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。

    本記事では管理薬剤師の打診に対して「断る」だけでなく「条件交渉する」「環境を変える」を含めた3つの選択肢を解説します。

    私自身、管理薬剤師を経験しています。

    正直に言うと、やりたくなかったけど引き受けた側の人間です。

    だからこそ、断る人にも引き受ける人にも、現実的で後悔しないアドバイスができると思っています。

    読み終わるころには、打診にどう対応すべきか、自分に合った答えが見つかるはずです。

    本記事の結論
    • 断れないのは「断ると損しそう」という不安があるから
    • やりたくない正体は、業務と手当のバランスの悪さ
    • 引き受けても、断っても、どちらも間違いではない
    • あわなければ「降りたい」と言っていい
    • 少しでも経験すれば、それは将来の資産になる

    「断る」以外の選択肢もあるので、安心して読み進めてくださいね。


    リスクばかり押し付けられて、手当は少ない——「こんな待遇でやりたい人いる?」と思うなら、問題なのは、管理薬剤師という仕事ではなく、その会社の制度かもしれません。

    私も転職活動で管理薬剤師の手当額を伝えたとき、「そんなに低いんですか?」と何度も驚かれました。(しかも業務量は他社より多いとのこと)

    これらは、今の会社にいるだけでは、絶対に気づけないことでした。

    「昇進を受けていい会社なのか」その判断材料は、外と比べて初めて手に入ります。

    冷静に判断できるうちに、転職活動だけでも早めに始めておきましょう。

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    書いている人

    薬師のお悩み図書館』館長

    薬剤師歴7年目/管理薬剤師・マネージャー経験あり

    10店舗以上で勤務(応援を含めると50店舗超

    管理薬剤師の立場で1年間の育休を取得

    経験の中でつらい悩みは数知れず

    目次

    管理薬剤師を「やりたくない」のに断れない4つの理由

    断れないのには様々な理由が存在します。

    ここでは、管理者への打診をされた薬剤師が悩んでしまう理由を紹介していきます。

    ⇧目次へ戻る

    自分しか条件を満たす人がいない

    管理薬剤師になるには、様々な要件を満たしている必要があります。

    項目要件
    資格薬剤師資格必須
    認定薬剤師の資格推奨
    実務経験薬局での5年以上の実務経験推奨
    勤務形態管理する施設にて1日あたり8時間(1週あたりおよそ40時間)勤務する必要あり
    薬剤師としての兼業・副業不可

    出典:管理薬剤師とは?薬剤師との違いや資格取得の注意点について(マイナビ薬剤師)

    中堅以上の薬剤師所属が少ない薬局では、この条件を満たす人が少ないケースがよくあります。

    上司

    この地域では、あなた以外に管理薬剤師ができる人がいない

    と、言われてしまっては、断りづらいのは無理もありません。

    ⇧このセクションの最初へ戻る

    断ったら評価が下がりそうで怖い

    断ったら昇進意欲がないと思われる

    今後、上から冷たい目で見られるかな

    こうした不安は自然なものです。

    実際、断った事実は社内に残りますし、再び声がかかる可能性は低くなるかもしれません。

    ただ、断っても理解してくれる会社があるのも事実です。

    自分の働き方を尊重してくる職場は存在します

    ポイント

    「その会社で昇進を目指すのか」を考えてみましょう。

    • 今の会社は経験を積むだけ
    • 別の会社に行くかもしれない

    という思いがあるなら、断ったことでのデメリットを冷静に見ることができますよ。

    「今の会社のままでいいのだろうか」と悩んでいるなら、こちらの『この悩み。会社が原因?見極め方法』の記事も参考にしてみてくださいね。

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    上司に相談しても言い負かされそう

    上司に言っても、結局やる羽目になるんだよな…

    と、言い負かされてしまうことの想像がつく場合も断りにくい理由の一つです。

    「もう何を言っても無駄だな」と思ってしまうと、わざわざ相談することの面倒さが勝ります。

    こういう時は、飲み会で愚痴を言って終わりになることが多いですよね

    責任感で「誰かがやらなきゃ」と思ってしまう

    真面目な人ほど、

    店舗が回らなくなる

    自分が断ったら他の人に負担がいく

    と周りのことを考えて悩んでしまいます。

    しかし、人員配置は会社の責任であって、あなたの責任ではありません。

    その会社の事情まで自分が背負おうと考えると、自分を追い込んでしまうこともあります。

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    「やりたくない」には理由がある!管理薬剤師のリアル

    管理者の打診を断るのって、迷惑をかけてしまうかな…

    そう感じる方もいるかもしれません。

    でも、管理薬剤師の実態を知れば、「やりたくない」と思うのはまったく自然なことだとわかるはずです。

    ここでは「管理薬剤師になりたくない」と感じる理由について紹介していきます。

    ⇧目次へ戻る

    手当は月1〜2万円。責任とのギャップがひどい

    管理薬剤師になると、薬機法上の責任者になります。

    在庫管理、薬歴の監督、行政対応…。法的な責任を背負うポジションです。

    さらには店舗の責任者としてクレーム対応をしなければなりません。

    にもかかわらず、手当の相場はこの程度というのが現実です。

    ウエルシア:5,000~1,5000円

    スギ薬局:5,000〜10,000円

    クスリのアオキ:0円(薬局長手当のみ)

    中小薬局:10,000〜20,000円が一般的

    法的責任者になるのに、この金額

    「割に合わない」と感じるのは、甘えではなく当然の判断です。


    ちなみに転職活動で聞いたのですが、管理薬剤師の手当額は、会社によって大きく違うそうです。

    私がエージェントに手当額を伝えたときは「そんなに低いんですね」と言われました。
    同じ責任を背負って、もらえる額が全然違うようです

    相場を知る意味でも、自分なら他社でどれくらいの手当がもらえそうか、一度聞いてみる価値はあります。

    今の1〜2万円が「普通」なのかどうか、将来を考える判断材料になりますよ。

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    通常業務+管理業務で業務量がほぼ倍になる

    管理薬剤師になったからといって、調剤業務が減るわけではありません。

    通常の調剤・監査・服薬指導はそのままに、管理業務が上乗せされるだけです。

    シフト調整・勤怠管理

    クレーム対応の最終責任者

    売上報告・本部への各種レポート

    在庫管理・期限チェック・発注業務

    他のスタッフが定時で帰るなか、自分だけ残って事務作業をしている…

    管理薬剤師って大変そう…

    上司を見てこのように思ったことあるのではないでしょうか?

    そんな状況になることが分かっていたら、誰だって「やりたくない」と思うのは当たり前です。

    副業・兼業の制限までつく

    薬機法では、管理薬剤師は原則として他の薬局で薬事に関わる業務ができません

    つまり、キャリアの選択肢が狭まるリスクも含んでいます。

    責任は重くなり、時間は減り、選択肢まで制限される。

    薬剤師として様々なかかわり方をしたい方にとって、兼業制限は「やりたくない」と思う大きな理由になりえます。

    ⇧目次へ戻る

    打診されたときの4つの選択肢

    管理薬剤師の打診に対して、

    どうこたえるのが自分にとって良いんだろう…

    と考えてしまうことはありませんか?

    ここからは、そんなあなたに向けて自分の状況に合った答え方について紹介していきます。

    ⇧目次へ戻る

    選択肢①|角を立てずに断る

    断ること自体は、決して悪いことではありません。

    ポイントは「やりたくない」をそのまま伝えるのではなく、前向きな理由に変換して伝えることです。

    断り方の例

    「ありがたいお話ですが、今は現場での専門性を高めることに集中したいと考えています」

    「患者さんとの服薬指導に力を入れたい時期なので、管理業務との両立が難しいと感じています」

    「現時点では店舗責任者としての力量が自分には不足していると感じており、今回は見送らせてください」

    大切なのは、曖昧にせず丁寧に明確に伝えることです。

    断った後も、プロフェッショナルとして調剤業務に真剣に取り組んでいれば、信頼が失われることはないでしょう。

    ⇧選択肢の最初へ戻る

    選択肢②|一つの経験としてとらえる

    管理薬剤師を一つの経験として割り切るのも一つの選択肢です。

    そもそも管理薬剤師への打診は、能力がある人にしかされません

    管理者にして店が回らなかったら、会社としても困ってしまいますからね

    管理薬剤師の経験は、将来の昇進や転職活動で大きな強みになります。

    これは単に役職がついたという意味だけではありません。

    売上管理の視点

    スタッフ教育

    など、管理薬剤師だからこそ積める経験があります。

    一般職では身につけにくいこうした考え方や知識が、あなたの付加価値になっていきます。

    選択肢③|条件交渉してから引き受ける

    完全に断るのは難しいけど、このまま引き受けるのも不安…

    そんな方は、引き受ける前に条件を交渉するという選択肢もあります。

    交渉すべきポイントは主に2つです。

    • 業務範囲の明確化(自分の関与する範囲)
    • 困った時の体制(相談できるルートの確保)

    交渉したときの会社の出方を見て、管理薬剤師になるべきか考えてみてもいいかもしれません。

    ポイント:
    「わがまま」ではなく「会社に不利益になるかもしれない」という目線で交渉してみましょう!

    ⇧選択肢の最初へ戻る

    選択肢④|管理薬剤師を求めない環境に移る

    断りにくいし、条件交渉も難しそう…

    そう感じるなら、そもそもならない環境にするという方法もあります。

    時短勤務で働く

    パート薬剤師になる

    派遣薬剤師として働く

    これらの方法なら、管理薬剤師になることなく、仕事に専念できるでしょう。

    今の会社にいる限り、いつか必ず管理薬剤師を求められる…

    と感じているなら、「どう断ろうか」と考えることに今後も悩まされ続けることになりかねません。

    そういったストレスから解き放たれたいなら、環境ごと変えることも立派な選択肢です。

    ⇧選択肢の最初へ戻る

    引き受けてしまった後でも降りる方法はある

    ここまで引き受ける前の対策を紹介しましたが、

    もう引き受けてしまった

    実際やってみて、もう辞めたい

    という方もいらっしゃると思います。

    ここからは、管理薬剤師を降りたいときに大切な考え方について紹介していきます。

    ⇧目次へ戻る

    「一般薬剤師に戻りたい」は通用する

    管理薬剤師をやってみたけど、

    あまり楽しく仕事できなかった

    人に指示を出したりするのが苦痛だった

    など、経験して初めて合うか合わないかはわかることもあります。

    会社としても、”やらせてみないと適任かどうかわからない”ことは十分に理解しています。

    そのため、自分の感情だけでなく、営業上の理由で利益貢献できないと感じるのであれば上司に相談してみましょう。

    その際「こっちのほうが利益に貢献できるかもしれない」という提案を出せるよう考えておきましょう。

    より会社のことを考えているなと思われて、より良い相談になるはずです。

    ポイント

    多くの会社にとって、「退職されるより、一般薬剤師として残ってもらうほうがいい」というのが本音です。

    「辞めたい」ではなく「続けたいが管理は難しい」と伝えれば、会社側も受け入れやすくなるでしょう。

    別の役職を目指す

    先程の話ともつながりますが、別の役職を目指すのも一つの手です。

    ある程度大きい会社では、管理薬剤師か一般薬剤師か、ではなく様々な部署が存在します。

    その部署の中には、薬剤師だからこそ力を発揮できる部署も少なくありません。

    「他にやりたいことがある」という前向きな理由を持つことで、評価を落とさずに済むうえ、自分の気持ちも楽になります!

    薬剤師を活かせる部署:例

    例えば、

    医薬品情報部

    薬剤師リクルート部

    内部監査室

    など薬剤師だからこそ力を発揮できる部署は、意外と多いです。

    転職すれば完全にリセットできる

    もし管理薬剤師になって会社そのものに嫌気がさしてきたなら、別の職場を探すのも選択肢の一つです。

    ただし、この場合は、以下のことについて慎重に考える必要があります。

    今の感情だけで決断していないか?

    会社内での異動では解決しない問題か?

    本当に自分のせいではなく、会社の問題か?

    これらについて、じっくり考えて答えを出すことをおすすめします。


    本当に会社の問題なのか、迷っている方は別の『自分か会社が問題か判断方法』記事もあわせてご覧ください。

    この記事を読むことで、原因がはっきりし、冷静に今の状況を判断できるようになるはずです↓

    ⇧目次へ戻る

    管理薬剤師を避けたいなら、今のうちに選択肢を持っておこう

    長く働いていれば、多かれ少なかれ管理薬剤師の打診は来るものです。

    「なりたくありません」と拒否できるうちは問題ないでしょう。

    しかし、年数を重ねると拒否すら難しくなることも少なくありません。

    今後も一般薬剤師で働きたい…

    このように考えているなら、それ相応の対策をしておく必要があります。

    具体的には、

    パート社員になる

    派遣薬剤師として働く

    薬剤師で副業OKな会社に転職する

    などが評価を落とさずに管理職を避ける現実的な方法でしょう。

    もし子供がいるなら、時短勤務ができれば管理職になる可能性が少なくなります

    打診を受けて悩んでいる今こそ、外の世界を見ておくベストなタイミングです。

    転職するかどうかは、情報を集めてから決めればいい。

    でも、「いつでも動ける」という選択肢を持っておくだけで、今の打診に対する心の余裕がまったく変わります。

    転職エージェントを使えば、自分では聞きにくいことも代わりに確認してもらえます。

    「管理薬剤師を求めない職場」を条件指定で探してもらえる

    評価制度や昇進の方針まで事前にリサーチしてもらえる

    面接日程の調整や条件交渉まで全部代行してくれるので、忙しくても進められる

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    よくある質問

    ここからは管理薬剤師の打診に悩む薬剤師のよくある質問に回答していきます。

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    管理薬剤師の打診を断るのはわがままですか?

    わがままではありません。

    管理薬剤師は法的責任を伴うポジションです。

    手当月5,000円で薬機法上の責任者になることを「やりたくない」と感じるのは、むしろ冷静な判断といえるでしょう。

    断ったら会社での評価は下がりますか?

    会社によります。

    断っても理解してくれる会社もあれば、「昇進意欲がない」と見なす会社もあるのが現実です。

    断った後も真剣に業務に取り組んでいれば信頼は維持できますが、もし評価が下がるような会社なら、環境を見直すタイミングかもしれません。

    管理薬剤師を断ったら退職を迫られることはありますか?

    管理薬剤師の打診はあくまで「依頼」であり、断ったことを理由に退職を迫るのは不当です。

    もしそのような圧力があれば、労働基準監督署や薬剤師会の相談窓口を利用することをおすすめします。

    管理薬剤師の手当はどのくらいが相場ですか?

    大手ドラッグストアで月5,000〜10,000円、中小薬局で月10,000〜20,000円が一般的です。

    責任の重さに対して「割に合わない」と感じる薬剤師は非常に多いのが現状です。

    引き受けた後に「やっぱり降りたい」と言えますか?

    言えます。

    「辞めたい」ではなく「続けたいが管理は難しい」と伝えるのがポイントです。

    多くの会社は退職されるより一般薬剤師として残ってもらうほうがいいと考えるため、理由を整理して伝えれば受け入れてもらえるケースが多いでしょう。

    管理薬剤師にならなくていい職場はどう探せばいいですか?

    転職エージェントに「管理薬剤師を求めない求人」と条件指定するのが最も確実です。

    すでに管理薬剤師がいる薬局や、病院薬剤師のポジションなどが候補になります。

    自分で探すより効率的でしょう。

    パート・派遣なら管理薬剤師にならずに済みますか?

    基本的にはそうです。

    管理薬剤師は常勤の正社員が担うのが一般的で、パートや派遣に管理薬剤師を求めるケースはまれです。

    「管理を絶対に避けたい」という方には、雇用形態を変えるのも有効な手段になります。

    管理薬剤師の経験は転職で有利になりますか?

    なります。管理薬剤師の経験は転職市場で高く評価されるため、次の職場でより良い条件を引き出しやすくなります。

    「やりたくないけど経験としては価値がある」という点は、判断材料として知っておくとよいでしょう。

    管理薬剤師になると副業は本当にできなくなりますか?

    薬機法により、管理薬剤師は原則として他の薬局で薬事に関わる業務ができません。

    ただし、薬事と無関係の副業(ライティング、投資など)は制限されません。

    2022年の法改正で一部緩和されましたが、会社の許可が必要なケースが多いのが実情です。

    管理薬剤師の打診を断る場合、いつ・誰に伝えればいいですか?

    打診を受けたらなるべく早く、直属の上司に伝えましょう。

    引き延ばすほど断りにくくなりますし、会社側も別の候補を探す時間が必要です。

    できれば1週間以内に返答するのが理想的です。

    まとめ:やりたくない仕事を引き受けることは、キャリアではない

    管理薬剤師になりたくない…

    やりたくない仕事を我慢して引き受けることは、キャリアを積んでいるのではなく犠牲を払っているだけです。

    その一方で、管理薬剤師の打診を断れない構造があるのも事実です。

    • 年次が上になったらエスカレーター式
    • 上司命令で交渉権がない

    など断れない環境があるのも事実です。

    本来キャリアというのは自分で選んでよいものです。

    それを会社の都合でやりたくないキャリアを押し付けられるのであれば、会社はあなたという人材を見てないのかもしれません。

    少しでも当てはまるなら以下の記事を参考に今後の働き方について考えてみても良い時期なのかもしれません。

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